緑茶の効能
(財)しずおか創造産業機構の総合食品学講座に参加しています。
自分自身も講師として一コマ講義をしましたが、食品加工を中心に様々な専門分野の方たちが二時間ずつ話をするという内容盛りだくさんの講座です。
今日は、静岡を代表する「お茶」に関する講義が二コマ(合計4時間)でした。
静岡茶の歴史から加工技術や工程に関する説明、茶業の現状や消費の推移など興味深いお話を聞かせてもらいました。
特にお茶の機能性については、「茶カテキン類の機能性と健康」といった、まさに「グルメとダイエット(食養生)」にも通じる話でした。
お茶が虫歯抑制に効果があったり、口臭抑制作用があったりといったことから、お茶カテキンを使用した様々な商品が販売されていますし、川根町の人たちには風邪を引く人や癌になる人が少ないのはお茶をよく飲むのが理由だということも周知の事実です。
血糖値の上昇を抑制する作用や整腸作用があるために便通が良くなるなどといった効果も実証されているそうです。
お茶を長期間飲んでいると、BMIが高めの男性は内臓脂肪が減少する傾向にあり、女性の場合は皮下脂肪が減少する傾向があるという実験結果があるのには驚きました。お茶を飲んでから運動をするとエネルギーとして脂肪を燃焼しやすくなるんですね!!
ポリフェノール類(カテキン類)のなかでも、こういった機能性が期待できるECgやEGCgといった有効成分がお茶に最も含まれているとのこと。
中国の神話に登場する中医薬学の始祖である「神農」は、百草(多数の薬草)を食べては毒にあたり、1日に70種類もの毒にあたったことがあるといわれていますが、強い毒にあたって死に掛けた神農が臓器を綺麗に洗い流すために口にしたという柔らかな葉っぱが「査(さ)」であり、後に「茶」と改名されたのだそうです。
栄西も、嗜好品としてより薬の一種として日本にお茶を伝え、その後日本独特の茶文化に発展したのですから、昔の人は凄いとしか言いようがないですね。
ともあれ、静岡には「お茶割り」という素敵なお酒の飲み方もありますし、健康的にグルメを満喫するには最高の土地なのかも知れませんね!!
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