山葵のルーツ
ワサビ生産発祥の地、静岡市葵区有東木(うとうぎ)に行ってきました。
二年前、カツオマグロプロジェクトに参加させてもらったときに、有東木こだわり倶楽部の方がスーパーティーチャーとして、ワサビについて色々と教えてくれたのですが、それ以来、ずっと訪問のチャンスをうかがっていたんです。
現在、ワサビといえば全国的に伊豆が有名ですが、実は有東木沢の源流に自生していたワサビを集落内の湧水地に植えたところ繁殖したのが栽培の始まりで、有東木に椎茸栽培の指導に来た天城の住人・板垣勘四郎によって山葵苗が持ち出され、伊豆に伝えられたという歴史があるそうです。
1607年に大御所として駿府城に入城した徳川家康に献上したところ、「天下の逸品」として門外不出のご法度品とされたのだそうです。徳川家の家紋が三つ葉葵だったことから、同じアオイ科の山葵は大切に扱われたんですね。
有東木こだわり倶楽部の皆さんは、とっても親切な方たちで有東木の山葵に誇りを持って生産されています。すごく勉強になりました。
おばあちゃんの手作りわさび漬けやわさび海苔、わさび味噌を戴いてきましたが、わさびの良さを充分に引き出したまさに逸品です。山葵は、水が変わると全然違う育ちになるそうで、有東木のものは伊豆のものよりも辛味が強いのだそうです。鮫皮ですりおろした山葵は爽やかな香りとほのかな甘さがあり、最後にシャープな辛味が追いかけてきます。後味がサッパリするので脂の強い魚にもってこいですね。
久しぶりに楽しいグルメなプチ旅行でした。
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