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2007年5月17日 (木)

薬膳と精進料理

NPO法人 全日本薬膳食医情報協会の定例総会にて。

07051701今年は、港区芝公園にある最勝院という徳川家に由来する由緒あるお寺で行われました。

檀家さんのないお寺で、ビルになっているちょっと変わったお寺さんです。

070517020705171207051703そこで、ご住職の講話と、精進料理をいただきました。

浄土宗の最勝院のこと、禅宗との違いなど、いろいろと勉強になることがありました。

鎌倉の建長寺と実は、歴史的につながりがあったのだということなんかは、かなり運命的な出会いを感じました。

仏教は、インドで生まれ、中国→朝鮮半島を経て日本に伝わっているため、形式は変化しているものの、根っこにあるものは変わらないものだと思います。

07051704_107051705070517060705170707051708070517090705171007051711ちなみに。永平寺に代表される典座教訓(てんぞきょうくん)は、道元が中国に渡ったときに中国の老僧だった典座に説かれた内容が元になっている、食べ物や人のために無駄のない調理をすることの大切さを修行の一部にするといった内容なのだそうです。

僧侶は、一日のうち朝食・昼食しか食事は摂らず、夕食にあたるものは薬石(空腹を凌ぐために、温めた石を抱えていたともいわれる)と言い、薬という考え方があるのだそうです。

精進料理は、素材を無駄なく頂くことで、生き物(植物)の全てを頂くことで生命をわけていただくという考えです。

薬膳も、食べ物が本来持つ力を上手に引き出して、美味しく体に取り入れてることで、より、健康に留意した生活を送ることができるようにするというものですね。

今回の精進料理を頂いてみての感想。

普段の食生活では、どうしても動物性の旨み成分を沢山摂取しているため、椎茸や昆布などだけで出汁をとる精進料理の味付けは、毎日では辛くなってしまうような気がしました。たまに頂く分には良いのですけど。

ちなみに、お客様向けの精進料理と、仏門に入った方達が日常的に食べるものは全く異なるんだそうです。お客様向けの精進料理は、塩味・甘味・辛味・酸味などがはっきりとしたものが多いんだそうです。今日の料理で、濃い味だと言われてしまうと、普段の自分達の食事は何なんだろうと考えてしまいますね。

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