銀座で味わう『巴里の味』
久しぶりに、シチュー専門店『銀之塔』でビーフシチューを食べました。
銀座の老舗で、五十年以上の歴史があるお店で東銀座にある歌舞伎座の裏手にあります。
なんでも、こちらの創始者がその昔、『トゥールダルジャン』のシェフからシチューの作り方を教わったのが始まりなんだそうで、店の名前もそのまま和訳したんだそうです。
当初は、七坪しかないレストランだったそうですが、評判になった店を残そうと、紳士卸売業を営んでいた方が洋服の卸センターに使用していた蔵を改装して今のお店になったということです。この蔵自体は、東京大空襲でも焼け残った珍しい建物で、築70年近くにもなるのではないでしょうか?
この『銀之塔』、メニューはシチューとミックス、タンシチュー(今は材料が手に入りにくいと言う理由でお休み中)の三種類しかありません。当然、シチューセット(2500円)を頼みました。
ここのビーフシチューは、土鍋の中でグツグツ煮えたぎったアツアツが最大の特徴です。たっぷりとしたソースは、野菜の甘味がソースに溶け込み、テールなどから煮出したフォン(だし汁)の柔らかな旨みが優しい味に仕上がっています。煮込んだばら肉を一旦引き上げてカットし、付け合せのニンジン、ジャガイモとともに土鍋に入れてからソースを上から掛けて、土鍋を強火にかけるといった作り方をしているんだと思います。(想像ですけど)
手間の掛かった優しく滋味溢れるソースは、ご飯とも良く合います。本式の食べ方は、茶碗に盛られたご飯に直接掛けて食べるんだとか。
久しぶりの『銀之塔』、満喫してきましたよ。
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